誰もが自分は他の人とは違う、こんなところで収まる器ではないと思いながら生きていると思う。
小さい頃は、自分だけは打てると思っていたカメハメ波、コンクリートにねじ込むぜタイガーシュート、月の代理でお仕置きをさせていただく、そんなアニメの世界と現実の世界をごちゃ混ぜにしながら、自分は人とは違うと思い込んでいた。
大人になっても変わらず、社会に出て怒れられても俺のせいじゃない、誰かの成功は俺だったらもっと上手くやる、運がなかっただけ、なんて思う。
だけど、結局俺にはカメハメ波は打てないし誰かの成功は誰かの成功でしかなく、自分へもたらすものは嫉妬心と惨めな歪んだ感情だけ。
そんな中でも、何者かになりたくて、東京に出て、自分なりに一生懸命働いて、へたっぴな恋愛をしてごく普通の大人になった。
有名にもなれてないし、社会に変革も風穴も開けられず、ちょっとだけいい歯車に慣れた程度。
だけどそれでよかった、と思える今。
何者にもなれなかったが、何者にもなれかったランキングの中では上位ランカーくらいにはなれたんじゃないか。
というか、ランキングなんか関係なくてやっと人と比べない自分の幸せと向き合い始めることができた。
そんな男のプロフィール。そんな男の生きる処世術。
- 年齢:しじゅう
- 家族構成:美人な妻と大怪獣
- 職歴:理系大学卒業後、一部上場企業に就職しそこからベンチャーに。その後、ベンチャー企業はコロナのビックウェーブに見事に飲み込まれ倒産。職を失ったことでなんとなく個人事業主に変身し、さらにまたその後なんとなく会社を起こしフリーダムに。
- 資格:一級建築士